▼なぜ私は「絶対に勝てる」と言わないのか。弁護士が相談者に語る『本当のリスク』と『最良の着地点』

query_builder 2026/03/16
人形町 コラム
▼なぜ私は「絶対に勝てる」と言わないのか。弁護士が相談者に語る『本当のリスク』と『最良の着地点』

弁護士として日々ご相談をお受けする中で、もっとも多く、そしてもっとも切実な問いかけはこれです。

「先生、この裁判、絶対に勝てますか?」

依頼者様が不安なのは痛いほどわかります。

人生を左右する問題、多額の金銭、あるいは家族の未来がかかっているのですから、「大丈夫、100%勝てますよ」という言葉を期待されるのは当然のことです。

しかし、私はあえてその言葉を使いません。

なぜ、誠実な弁護士ほど「絶対に勝てる」と言わないのか。

そこには、依頼者様の人生を真に守るための理由があります。


1. 法律の世界に「絶対」が存在しない理由

裁判は、過去に起きた事実を「証拠」というフィルターを通して再現する作業です。

証拠の評価は裁判官に委ねられている: 同じ証拠を見ても、裁判官によって判断が分かれることは珍しくありません。

「事実」と「認定される事実」のズレ: 実際に起きたことでも、法的に有効な証拠がなければ、裁判上は「なかったこと」にされてしまう厳しさがあります。

相手方の反論: 裁判が始まってみなければわからない、相手方が隠し持っている「反証」の存在も無視できません。

プロとして「勝訴の可能性が高い」という見通しを立てることはできます。

しかし、不確定要素がある以上、「絶対」と言い切ることは、依頼者様に対して嘘をつくことになってしまうのです。


2. 「判決で勝つこと」が、必ずしも「解決」ではない

意外に思われるかもしれませんが、裁判に勝っても、依頼者様が心から満足できないケースがあります。

例えば、損害賠償の請求。

判決で「300万円支払え」と出ても、相手方に支払能力(財産)がなければ、一円も回収できないことがあります。

裁判に費やした膨大な時間、精神的なストレス、そして弁護士費用を考えると、形式上の「勝訴」が実質的な「赤字」になってしまうことすらあるのです。

また、離婚や相続といった家族の問題。

判決で白黒はっきりつけた結果、親族間の溝が一生埋まらないほど深まり、その後の人生に暗い影を落とすこともあります。


3. 私が目指すのは「最良の着地点」

私は、依頼者様の人生にとって「トータルで見て何がプラスか」を常に考えています。

裁判を最後まで戦い抜き、判決を得るべきか?

和解に応じ、早期に解決して次の人生へ進むべきか?

あえて「戦わない」という選択肢が、もっとも傷を浅くするのではないか?

これらを冷静に分析し、**「本当のリスク」**を包み隠さずお伝えすること。

それが弁護士の誠実さであり、責任だと思っています。

耳に心地よい言葉だけを並べるのではなく、厳しい現実も含めた「羅針盤」を提示する。

その上で、依頼者様と一緒に、納得のいく**「最良の着地点」**を探し出すこと。

これこそが、私の使命です。


結びに:暗闇の中で、共に歩むパートナーとして もしあなたが今、トラブルの渦中にいて、「勝てるかどうか」の不安で眠れない夜を過ごしているなら、まずはその胸の内をお聞かせください。

「絶対に勝てます」という無責任な言葉は言えません。

しかし、**「あなたが納得できる解決のために、持てるすべての知識と経験を尽くして共に戦う」**ことは、ここにお約束します。 暗闇の中での一歩を、一緒に踏み出してみませんか。


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弁護士 濵門俊也

住所:東京都中央区日本橋人形町1丁目6−2 安井ビル 5f

電話番号:03-3808-0771

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