「夫婦関係が最近うまくいっていないけれど、今すぐ離婚したいわけじゃない」
「もし離婚となったら、まず何から手をつければいいのか、全体像だけ知っておきたい」
このような悩みを抱えている方は決して少なくありません。
離婚は決断するだけでも大きなエネルギーが必要です。
しかし、「まず何から始めるべきか」という手順(ロードマップ)を知っておくだけで、漠然とした不安は大きく軽減されます。
今回は、「まずは何をしたらいいか知りたい」という方に向けて、離婚に向けた基本的なアプローチと、今すぐできる準備について分かりやすく解説します。
離婚に向けた全体像(3つのフェーズ)
法律上の離婚手続は、大きく分けると「準備」「交渉・裁判」「成立後の手続」の3つの段階に分かれます。
【フェーズ1:準備期】
情報収集・証拠の確保・今後の生活設計
↓
【フェーズ2:交渉・手続期】
協議(話合い) → 調停 → 裁判(必要な場合)
↓ 【フェーズ3:再スタート】
離婚成立・財産や名義等の変更手続・新生活開始
いま「まず何から……」と悩んでいる方は、「フェーズ1:準備期」にいます。
この時期に焦って相手に切り出す必要はまったくありません。まずはじっくりと情報を揃えることが成功のカギです。
「まずやること」チェックリスト(準備期編) 今すぐ、あるいは水面下で進めておくべき重要ステップは以下の4つです。
1. 相手の「財産」に関する情報を把握する
離婚時の「財産分与」では、結婚後に夫婦で形成した財産を原則1/2ずつ分け合います。
別居や話合いが始まると、相手が口座を隠したり残高を引き出したりすることがあるため、同居しているうちに把握しておくことが極めて重要です。
相手名義の銀行口座(銀行名・支店名)
不動産の登記情報、固定資産税の納税通知書保険証券、証券口座の取引明細ローンの残高証明書
2. 法的に有効な「証拠」を集める
相手に不貞行為(浮気・不倫)やDV・モラハラなどがあり、慰謝料を請求したい場合は「客観的な証拠」が必要です。
不貞行為: 写真・動画、LINEやメールの履歴、クレジットカード利用明細など
DV・モラハラ: 医師の診断書、ケガの写真、暴言の録音・動画、日記・メモなど
3. 「離婚後の生活」について試算する
離婚後の生活基盤(住居・仕事・子どもの学校など)をどうするか、現実的なシミュレーションを行います。
特に以下の「お金」に関する事項は重要です。
自分が受け取れる「養育費」や「婚姻費用(別居中の生活費)」の相場を知る
自分の収入や利用できる公的支援(児童扶養手当など)を調べる
4. 「譲れない条件」の優先順位をつける
「お金(財産分与・慰謝料)を優先したいのか」「子どもの親権や生活環境を第一にしたいのか」「一刻も早く離婚成立させたいのか」など、ご自身にとっての優先順位を整理しておきましょう。
相手に切り出す前に「弁護士に法律相談」をするメリット
「弁護士への相談は、離婚が決まってから行くもの」と思っていませんか?
実は、「まだ迷っている」「まず何をしたらいいか知りたい」という初期の段階こそ、弁護士を活用する最適なタイミングです。
あなたのケースに合った「具体的なロードマップ」がわかる
ネットの一般的な情報ではなく、あなたの状況(財産状況、子どもの年齢、相手の性格など)に合わせた最適な手順がわかります。今集めるべき「適切な証拠」がわかる
どのような証拠が裁判や交渉で効力を持つか、事前に具体的なアドバイスが得られます。
自分の権利(請求できる金額の目安)が把握できる
養育費や財産分与で損をしないための相場感をつかむことができます。
まとめ:一人で悩まず、まずは「知ること」から
「離婚するかどうか」を決めるのは、すべての情報や準備が整ってからでも遅くありません。
まずは今できる小さな準備(情報の収集や整理)から始めてみましょう。
当事務所では、「まだ離婚を確定していないけれど、今後のために話を聞きたい」という段階のご相談も定期的にお受けしております。
ご自身の権利を守り、安心して次のステップへ進むために、ぜひ一度お気軽にお問い合わせください。
弁護士 濵門俊也
住所:東京都中央区日本橋人形町1丁目6−2 安井ビル 5f
電話番号:03-3808-0771
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