▼「熟年離婚」:30年連れ添った夫婦が、2026年の今、冷静に財産分与を考えるコツ

query_builder 2026/02/09
▼「熟年離婚」:30年連れ添った夫婦が、2026年の今、冷静に財産分与を考えるコツ

30年という歳月は、人生のほぼ半分。

それだけの時間を共に歩んだパートナーとの別れは、感情面でも金銭面でも、一筋縄ではいきません。

2026年の今、物価上昇やデジタル資産の普及など、私たちの生活環境は大きく変わりました。

かつての「熟年離婚」の常識では通用しない、**「これからの人生を生き抜くための財産分与」**のコツを、弁護士の視点で解説します。

「この先の人生を、自分らしく笑って過ごしたい」

そう願って決意する熟年離婚。

しかし、自由を手に入れた瞬間に「生活が立ち行かない」という現実に直面しては元も子もありません。

30年の結婚生活で積み上げた財産は、いわば**夫婦が共同で作り上げた「退職金」**のようなものです。

感情に流されず、冷静に「半分」を手にするためのポイントを整理しましょう。


1. 「家をどうするか」が最大の分岐点

熟年夫婦にとって、最大の資産は「自宅」であることが多いです。

しかし、2026年の不動産市場や維持費を考えると、安易に「思い出があるから私が住み続ける」と決めるのは危険です。

売却して現金化する: 最も公平で、その後の身動きが取りやすい方法です。

2026年現在はインフレの影響もあり、管理費や固定資産税の負担も増しています。

現金を持つことは、最強の守備になります。

住み続ける場合: 「評価額」を厳密に出す必要があります。

家をもらう代わりに預貯金を諦めることになり、将来の医療費や介護費が足りなくなる「老後破産」のリスクがないか、慎重なシミュレーションが必要です。


2. 2026年版:忘れがちな「見えない資産」の棚卸し

かつては通帳と不動産だけで済んだ財産分与も、今はもっと複雑です。以下の項目、漏れていませんか?

デジタル資産: ネット銀行の口座はもちろん、積立投資(NISA、iDeCo)、暗号資産(仮想通貨)などは、配偶者が把握していないケースが増えています。

ポイントやマイル: 30年分蓄積された航空マイルや高額なポイントバックも、金額に換算すれば立派な財産です。

退職金: すでに受け取っている場合はもちろん、数年後に受け取る予定の退職金も、婚姻期間に対応する分は分与の対象になります。


3. 「年金分割」は手続忘れ厳禁のライフライン

熟年離婚において、年金分割は「老後の命綱」です。

3号分割と合意分割: 相手が会社員で自分が専業主婦(主夫)だった期間の厚生年金は、原則として半分に分割できます。

注意点: 年金分割は「自動的」には行われません。

離婚後2年以内に手続をしないと権利が消滅してしまいます。

2026年現在、手続のDX化は進んでいますが、役所への申請は自分で行う必要があります。


4. 感情を「ハンコ代」にしないために

長年の不満や、相手への申し訳なさから、「もう何もいらないから早く別れてほしい」と相場より低い条件で合意してしまう方がいます。

弁護士からの忠告: 離婚の成立を急ぐあまり、正当な権利を放棄することを、私たちは「感情のハンコ代」と呼ぶことがあります。しかし、別れた後にあなたを守ってくれるのは、相手への情ではなく、手元に残った資産です。


結び:30年間の「功労金」を正しく受け取る

財産分与は、相手から奪うものではありません。

30年間、家庭を支え、共に苦労してきたあなた自身の「功績」を清算する手続です。

「何がどこにあるか分からない」「相手が隠している気がする」 そんな不安があるときは、ぜひプロの知恵を借りてください。

2026年の最新の調査手法を用いれば、隠れた資産を見つけ出せる可能性もあります。

あなたの第二の人生が、経済的な不安のない、晴れやかなものになるようサポートいたします。

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弁護士 濵門俊也

住所:東京都中央区日本橋人形町1丁目6−2 安井ビル 5f

電話番号:03-3808-0771

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